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つれづれ日記/安曇野ちひろ美術館前館長、長野県信濃美術館・東山魁夷館前館長松本猛(たけし)のBlog

松本猛(たけし)のブログ「つれづれ日記」。日々の感じたことや考えたことなど、つれづれなるままに綴っていきます。

コンサート

更新日:2010.05.06  |  カテゴリ:つれづれ日記

忙中閑あり。近年ますます注目を浴びているヴァイオリニスト吉田恭子さんのコンサートを松本市のハーモニーホールに聴きにいった。タイトルは「いわさきちひろと吉田恭子の世界」。前半はちひろの絵と恭子さんの演奏のコラボレーション。このコンサートはすこぶる評判がよく、全国各地を巡っている。

恭子さんとは7~8年前だろうか、東山魁夷のテレビ番組に出演したときに会って、子どもたちが芸術に親しめる環境を作ることが大切だ、という話で意気投合し、それ以来友達になった。

恭子さんの「白いキャンヴァスに色を塗るような気持ちで弓を持つ右手を使う」という言葉が印象に残った。

アンコールの前に「ちひろさんの絵のモデルになった松本猛さんが来ています」と恭子さんから舞台へ呼ばれたとき、たくさんの拍手が起こった。聴衆の方々は、ぼくが知事選に立候補を表明したことを知っていたようだ。ちょっとてれたけど、暖かい拍手がうれしかった。帰り際、たくさんの人に「知事選がんばって、応援してます」と声をかけられた。今までの人生にはなかった経験に驚きつつも、責任を感じた。

 

松本猛

cwニコルの森を訪ねて

更新日:2010.05.04  |  カテゴリ:つれづれ日記

5月3日CWニコルさんの黒姫高原にあるアファンの森を訪ねた。ニコルさんとは本当に久しぶりの再会だったが、母、ちひろの山荘が黒姫高原にあったこともあり、(現在は信濃町に建物を寄贈し、黒姫童話館に裏に移築して公開されている)共通の友人が何人もいて、ニコルさんのことははいつも身近に感じていた。2時間近く森を歩きながら、人が、森に入って里山の森を作ることがどれほど大切なのか、子どもたちの教育にとって森を体験することは、学校の教育では得られないものが山ほどあるということを語り合った。

長野県にはたくさん里山があるが、今は荒れてしまっているところが多い。ニコルさんのアファンの森のような先進例があるのだから、こういうところで森のインストラクターを養成して、幼児教育や学校教育と結びつけていけたら素晴らしいと思う。

子どもが美術館や博物館で遊び学ぶことも同じように大切だと話し合い、二人で意気投合した。このところの忙しさの疲れが、森林浴で癒された幸せなひと時だった。

松本猛

退職

更新日:2010.05.02  |  カテゴリ:つれづれ日記

8年間勤めた信濃美術館を4月30日で退職した。

入ったときは、副館長が収賄で捕まり、次長がセクハラで訴えられた後だったこともあり、館内は非常にむずかしい状況だった。スタッフはほとんどあきらめ状態で、どう進めていいか本当に悩んだ。

最初の展示では長野市内のレストランとタイアップし、展示される作品のイメージでメニューを作ってももらった。マスコミがたくさん取材してくれたのにもかかわらず、入館者はあまり伸びなかった。美術館が何をやっているのか知っていても、足を運ぶところまで気持ちがいかなかったのだろう。美術館に来るという習慣がないところでの、活動を考えたとき、長期戦を覚悟した。欧米では、子ども時代に美術館で楽しかった記憶がある人が大人になって美術館に戻ってく来るという調査データがある。ぼくは子どもを対象にした教育普及に力を入れることにした。展示でも子どもが楽しめる展示を、積極的にやるようにした。もう一つは生活に密着した展示だ。ファッションや、ヘアーデザインの展示にも挑戦した。

しかし、全国平均最低に近い予算でいい活動をおこなうには苦労が付きまとった。どれほど新しい提案をしても受け入れられることはほとんどなかった。ぼくの提案で、実現できたのは1割か2割ではなかっただろうか。それでも、少しずつ改革をしてきた。作品のデータ整理や図書整理など当然やられていなければならない作業が放置されていたりして、負の遺産をゼロに戻すだけでも相当なエネルギーと時間がいった。

それでも、入館者は年間十万人台だったのを現在は30万人前後にまで引き上げることができた。

いろいろやり残したことはあったが、今度は別の立場で美術館改革に取り組みたいと思っているが、スタッフたちに急に別れを告げなければならなかったことが、申し訳なくもあり、悲しくもあった。

何かを得ようとするときは、何かを失わなければならないのだろうか。

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松本猛

長野県知事選

更新日:2010.04.29  |  カテゴリ:つれづれ日記

このHPは去年秋ごろから準備を始め、作ってきたのだけれど、美術館の仕事や新聞連載、新しい本の執筆に追われ、気になりながらもブログを書く余裕を持てずにいた。

4月26日、長野県知事選の出馬表明をおこなうことになった。

何で出馬したんだと、たくさんの人に聞かれる。実は前回の知事選のときにもそんな話がなかったわけではないが、現実的な問題としてはまったく考えられなかった。今年になって、是非出てくださいという声がいろいろな人から強まったことで、僕自身この問題を真剣に考えざるを得なくなった。尊敬する山田洋次監督に相談したとき、「日本には本当に文化や芸術を大切にしようとしている県なんてないんじゃないかな」といわれて、心が動いた。

子どもを取り巻く環境も日本はどんどん悪くなってきていると感じている。想像力と感性が豊かな子どもたちを育てないと、長野県も日本もどうなってしまうのだろうと心配だ。どこまでできるかはわからなくとも、ぼくに期待してくれる人がいるのなら、思い切ってやってみるのも、一人の人間として大切な生き方かもしれないと考えた。

子どもと文化と自然を大切にするという基本コンセプトで目下、政策作りに励んでいる。近いうちに、斬新なアイデアを盛り込んだ政策を発表したい。

松本猛

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