松本猛(たけし) 公式サイト / 「命を見つめる」 2010.1.1信濃毎日新聞「松本平タウン情報」展望台(エッセイコラム)に掲載 「2010正月」

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「命を見つめる」 2010.1.1信濃毎日新聞「松本平タウン情報」展望台(エッセイコラム)に掲載 「2010正月」

更新日:2010.01.18

命を見つめる?

あけましておめでとうございます
2009年は日野原重明さんや瀬戸内寂聴さんなどスーパー老人にお目にかかる縁があった。12月には91歳の日本画家で、テレビや雑誌にたびたび登場する堀文子さんにお会いした。堀さんもまた、輝いていた。歳を重ねるほどに魅力を増す人が世の中にはいる。素敵な老人とは過去にしがみつくのではなく、常に新しい生き方を求める人に違いない。
堀さんは昆虫が脱皮することに感動する。同じ生命を維持しながら、生まれ変わることがすごいという。堀さんは70歳を過ぎてから、知人もいないイタリアの田舎へ単身で移住した。80歳を超して南米を訪ね、大地とともにあった古代文明に心を震わせる。5千メートルのヒマラヤの高山に幻の花、ブルーポピーを探しにもいった。
花の画家といわれる堀さんは、自ら花を育て、その命の一部始終を見つめる。草木に流れる命が絵に染みとおるように、花の命そのものを描きたいという。
堀さんが60代に住んでいた軽井沢の、厳冬の作品がある。それはドライフラワーになった白い花の世界。見ていると心が透き通っていくように感じられた。
正月は一年の中でエアポケットのように自分を見つめることができるときだ。堀さんのようにはいかなくとも、厳冬の戸外に出て、植物を見つめてみたい。自分のやりたいことが見えてくるかもしれない。

松本猛

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